渡良瀬遊水地の野焼き

渡良瀬遊水地で毎年3月に行なわれる葦原の野焼きを撮影してきました。

朝の4時半に家を出て遊水地には5時半少し前に着きました。東の空は明るくなり始めていますが、
まだ回りは薄暗く顔がやっとわかるくらいでした。
すでにかなりの数のカメラマンが来ていて駐車スペースを探すのが一苦労でしたが、何とか押し込む
ことができました。Sさんはすでに到着していて私を待っていてくれました。

葦原の野焼きは、春の新芽がきれいに出るように枯れた葦などを前もって燃やしてしまう作業で
2m以上に成長した枯れた葦が、すさまじい勢いで炎に包み込まれていく様はすごい迫力です。

このイベントをカメラに収めようと、数千人のカメラマンが遊水地の土手を埋め尽くしました。
中には禁止されているのに燃え盛る炎を間近で撮ろうと葦原の中まで入り込む人もいて、
以前、撮影中に自分の車が燃えてしまったこともあるようです。
バスツアーでわざわざ撮影するために来た人も大勢いましたが、私、個人としては燃えている様子を
撮影するのは1回見れば十分かなと思いました。


夜明け前、モヤに包まれた葦原の情景です


少しずつ東の空が赤くなり始め葦原の全貌が見え始めました。
見渡す限り葦、また葦で何キロも先まで続いています。


日が昇って何機もの熱気球が空に舞い上がっていましたが、あいにく
この日は微風で操縦に苦労している様子でした。
この後、この気球は葦原に落ちてしまいました。


集まったカメラマンと三脚の列です。右も左もずっと先まで今や遅しとカメラを
構えて待っていました。


8時半ちょうどに風下から火がつけられましたが、風がほとんどないためなかなか
燃え広がっていきません。


少し風が出てきて見る間に炎が燃え広がっていきました。
炎の高さは10m以上になっています。真ん中より少し左に人がいますので
比較してみてください。それにしてもすごい煙です。


遊水地のあちこちから煙が上がってきました。見渡す限り葦原に火がつけられているようです。


火の勢いはますます激しくなってきました。煙と火の粉が舞い上がっています。
遠くからでも顔に熱が伝わってきます。


炎が上昇気流にあおられて竜巻のように垂直に上がっていきます。
高さは20m以上になっていると思います。


顔が熱くなってきました。100mくらい離れたところの炎を望遠で撮影
しましたが、反射熱がすごいです。


いたるところから煙が上がり空を覆い尽くしてしまいました。
太陽も煙で輝きを失いました。


焼け跡は真っ黒になって所々地肌が見えています。
あれだけ激しい炎にもかかわらず、ところどころ燃え残っている場所がありました。

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